Free光や振動、感覚刺激楽しんで 八戸市美に体験空間

カラフルに光るライトや柔らかいクッションなどに触れ、心地よい感覚刺激を楽しむ園児=7日、八戸市美術館
光や音、振動、触覚といった感覚刺激を楽しめる「スヌーズレンルーム」の体験会が7日、八戸市美術館で始まった。重度知的障害者の余暇活動として始まり、世界各地に広まった体験空間。障害の有無にかかわらず、さまざまな感覚に触れる楽しみを味わえる。11日まで。
スヌーズレンは1970年代にオランダで始まった活動。スヌーズレンルームは近年、世界45カ国以上で導入されている。八戸ライオンズクラブ(村山和久会長)が昨秋、創立65周年記念事業として、スヌーズレン用品を市へ寄贈した。
2025年度中に同市類家4丁目の市福祉公民館に常設される予定。今回の体験会は、知名度向上のためのプレオープンの位置づけとなっている。
体験会初日の7日は、市美術館でセレモニーが行われ、熊谷雄一市長や村山会長らが出席。熊谷市長は「多くの方々にスヌーズレンの魅力に触れてもらいたい」とあいさつした。
セレモニーの後、市内の認定こども園「みどりのかぜエデュカーレ」「みどりのかぜ北ウィング」の園児計43人が、これまで体験したことがないような空間を満喫。薄暗い室内でクッションや筒状のライトなどに触れ、心地よい感覚を楽しんだ。中川原葵心さん(6)は「もちもちのベッドみたいなクッションが楽しかった。もっと遊びたくなった」と喜んでいた。
体験会は入場無料で、時間は午前10時~午後5時。