Free八戸出身作家のダブルノミネート 地元書店“激推し”

候補作だけでなく、過去作も集めた特設コーナー=八戸ブックセンター
候補作だけでなく、過去作も集めた特設コーナー=八戸ブックセンター

第162回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)で、芥川賞候補に八戸市出身の木村友祐さん(49)=東京都在住=の「幼な子の聖戦」(「すばる」11月号)、直木賞候補に同市出身の呉勝浩(ごかつひろ)さん(38)=大阪府在住=の「スワン」(KADOKAWA)が選出されたのを受け、同市内の書店が、特設コーナーを設けるなど応援企画を展開中だ。選考会が行われる15日には、八戸ブックセンターが受賞者発表や記者会見生放送のパブリックビューイング(PV)を開催。地元から、八戸出身作家のダブルノミネートを盛り上げる。
 「八戸のみなさんへ」。成田本店みなと高台店、くまざわ書店八戸店など複数の書店では、呉さん直筆メッセージ入りのポップを設置している。成田本店はポップと共に「スワン」のサイン本を店頭に並べたが、候補の発表もあってすぐに売り切れ。「スワン」自体が入荷待ちの状態だ。
 伊吉書院は西店、類家店でそれぞれに候補入りを祝うポップを作り、2人の作品を集めたコーナーを設けた。木村さんの候補作「幼な子の聖戦」が収録された文芸誌「すばる」は手に入りにくい状態のため、過去の作品を並べて対応。今月下旬に同作が単行本化される予定で、両店の伊藤まり子店長は「コーナーに足を止める方も多く、本も売れている。受賞の有無にかかわらず選考会後も当面は続け、木村さんの単行本も応援していきたい」と語る。
 選考会当日、八戸ブックセンターでは午後5時から、インターネットの動画配信サイト「ニコニコ動画」による生放送をスクリーンで放映する。午後6~7時ごろ受賞者が決まる見通しだといい、熊澤直子企画運営専門員は「スポーツではなく本でPVを行うのは珍しいと思うが、八戸から盛り上げたい。2人とも取ってほしい」と“ダブル受賞″の快挙に期待を込めた。