Free佐井産ホップで初のクラフトビール 2月、村民にお披露目へ

佐井産ホップを使って完成したクラフトビール
佐井産ホップを使って完成したクラフトビール

佐井村が本年度取り組んだホップ栽培で、初めてのクラフトビールが完成した。本年度は一般販売せず、村が進める「日本で最も美しい村づくり」の成果として、来月にお披露目会を開いて村民に味わってもらう方針だ。
 村は2016年10月、NPO法人「日本で最も美しい村」連合に加盟。30年までに「日本で最も小さくかわいい漁村」を目指すビジョンと、28項目のアクションプランを17年3月に策定。ビール開発はプランの一環で、村民有志によるプロジェクトチームが中心となって進めてきた。
 栽培したホップは「カスケード」「センテニアル」「カナディアンレヴァイン」「マグナム」「チヌーク」の5品種78株で、収量は計2647グラム。完成したビールは312本(1本330ミリリットル入り)で、醸造を委託した東京の事業者が5品種をブレンドして作った。試飲した樋口秀視村長は「香りが良く、まろやかな味わい」と評した。
 ホップ栽培の中心となった同村中道地区の約500平方メートルの畑では、5品種を8株ずつ栽培。収量はチヌークが770グラムで最多。マグナム720グラム、カスケード600グラム、センテニアル170グラムと続き、カナディアンレヴァインが最少の75グラムだった。
 カナディアン―が振るわなかった要因について、村は「村の環境になじまなかったのか、植えた株が若すぎたのか分からない」としている。1年目など若い株は収量が少ないとされ、苗木販売店から購入した時点でカナディアン―だけ若く、他品種が数年たったものである可能性もあるため、2、3年かけて収量の推移を見る。心配された塩害の影響は確認されなかった。
 20年度は中道地区のほか、野平地区にもと同規模の畑を設ける予定。品種は本年度と同様のものにするか別のものにするか現段階で決まっていないが、ホップを増産し、ビールの種類拡大を目指す。生産が軌道に乗れば、自前の醸造所を整備し、村産ビールとして販売拡大に努める方針だ。