Free支援活動の記録次代に 八戸の市民団体、芦屋の式典参加 阪神大震災30年

御手洗裕己副市長(中央)に当時の活動を紹介する類家伸一代表(左)と伊藤圓子八戸市議=17日、兵庫県芦屋市内(八戸コミュニティボード提供)
御手洗裕己副市長(中央)に当時の活動を紹介する類家伸一代表(左)と伊藤圓子八戸市議=17日、兵庫県芦屋市内(八戸コミュニティボード提供)

1995年1月17日の阪神大震災発生後に、兵庫県芦屋市でボランティア活動を展開した八戸市の市民団体「八戸コミュニティボード」(類家伸一代表)のメンバーが17日、芦屋市内で開かれた追悼式典に初めて参加した。メンバーは30年前の思い出を振り返りながら、防災のため、次代に記憶をつないでいく決意を新たにした。

 震災当時、同団体は八戸市民に支援活動を呼びかけ、ボランティア会を結成。95年1月から3月までの計4回にわたって現地を訪れ、支援物資を届けたり、炊き出しを行ったりした。活動が縁となり、芦屋関係者との交流は今も続いている。今回は30年の区切りとして、初めて追悼式典へ出席することを決めた。

 参加したのは、当時のボランティア第1陣のメンバーだった類家代表と八戸市議の伊藤圓子さん。16日に八戸を出発して現地入りし、夜には芦屋の関係者と交流会を持った。

 17日は午後2時半から開かれた「阪神・淡路大震災芦屋市犠牲者追悼式」に参加。直前には御手洗裕己副市長と面談し、当時の活動記録をまとめた資料や活動の象徴となったポリアンサスの鉢花などを手渡した。御手洗副市長は「活動をしっかり読ませてもらい、(高島崚輔市長に)報告したい」と話したという。

 類家代表は取材に「今後のために記録を残し、次に伝えていく必要があることを改めて認識した」と語った。

 
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