Freeスノボ? いやいや「雪板」 雪上滑走の遊び、道具製作/洋野

多彩にデザインされた雪板

木の板に乗って雪上を滑る遊び「雪板」の板を作るワークショップ(WS)が11、13の2日間、洋野町のおおのキャンパス木工室で開かれた。計13組の家族が絵付けなどを行い、世界に1枚のオリジナル雪板をデザインした。

 雪板は、長野県のプロスノーボーダーが17年前に考案。スノーボードのような板は、靴を固定する留め具の代わりに、滑り止めとひもを取り付け、ひもを持ちながら滑って楽しむ。

 WSを主催したのは、2021年から町地域おこし協力隊を務める髙橋遼太さん(36)=福島県出身=。サーフィンやスノースポーツに造詣が深く、子どもたちを対象に雪板の体験会をたびたび実施してきた。さらなる普及の一環で板制作のWSを初めて企画し、約90センチの板を自作で準備して参加者を出迎えた。

 子どもたちは水彩絵の具などで板に絵や模様を自由に描いた後、ニスを塗り重ねたり、滑り止めの小石を付着させたりして、家族と協力して雪板を仕上げた。兄弟で参加した八戸市立青潮小3年の根岸真叶(まかな)さん(9)は、サーフィンの経験にちなんでサメをデザイン。「早く自分の板で坂を滑ってみたい」と笑顔を見せた。

髙橋遼太さん(右)の指導で雪板作りを楽しむ参加者

今年3月で協力隊を退任する予定の髙橋さんは「少しでも雪遊びを楽しむ機会が増えてくれたらうれしい。今冬は少雪だが、天候次第で試乗体験会も実施できたら」と話した。

 試乗体験会は開催する場合、町観光協会や一般社団法人fumotoのホームページなどで随時発信する。

 
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