三戸町出身で、女子サッカーなでしこリーグ１部スフィーダ世田谷ＦＣに入団する佐藤李那さん（１９）＝埼玉・昌平高３年＝が地元に帰省し、８日に町役場と出身チームの三戸カーネリアンズに入団を報告した。佐藤さんは「将来的には、ＷＥリーグや海外でプレーできる面白いサッカー選手になりたい」と抱負を語った。三戸町出身者でプロサッカー選手になるのは佐藤さんが初めて。

　佐藤さんは今季、１０番を背負い昌平高を全国大会出場に導いた。スフィーダ世田谷ＦＣからは高い技術を評価され、高卒選手ながら即戦力として期待されている。

　佐藤さんは、両親らとともに沼沢修二町長を訪ねて入団を報告。沼沢町長が「なでしこジャパンに入れるように頑張って」と激励すると、「三戸町からでもプロ選手になれることを多くの人に伝えたい。応援してくれた方々に恩返しできるよう頑張りたい」と意気込んだ。

佐藤さんはその後、小中一貫三戸学園の体育館に移動して、三戸カーネリアンズの練習に参加。後輩からお祝いの花束を受け取り笑顔を見せた。ミニゲームでは、足元に吸い付くような華麗なドリブルを披露し、後輩たちにプロの技術を伝えていた。

　佐藤さんはプロ契約選手として２１日からチームに合流、２月１日付で正式に入団する。