Free【みちのく生き物観察記】ホオジロガモ
ホオジロガモは体長45センチほどの中型のカモ。ユーラシア大陸北部から冬鳥として訪れ、北日本の湾内の海上や港内、河口、湖沼などにとどまる。潜水性のウミガモで貝や魚、軟体動物など動物質の餌を食べる。
雄は、おにぎり型の三角形の頭が黒く、光の加減で緑色光沢に輝く。背や尾は黒く、体の下部は白い。くちばしの基部に白い丸い斑点があり名前の由来となっている。一方、雌は頭部が茶褐色で白斑はなく、くちばしの先端がだいだい色、背は褐色、体の下部は灰褐色。虹彩は雄雌共に金色でぱっちりとした目が目立つ。
12月、波の穏やかな三沢漁港の港内に数羽の群れでゆったりと浮かび、時折水中にもぐり餌を探す様子が観察できた。4月ごろには北へ帰る。