Free地域住民の“足” 1カ月半ぶり運転再開/八戸線

約1カ月半ぶりに運行再開したJR八戸線の階上―久慈間。盛り土流出(写真右側)などの被害が大きかった陸中中野駅周辺も復旧した=1日午前8時半ごろ、洋野町の陸中中野駅
約1カ月半ぶりに運行再開したJR八戸線の階上―久慈間。盛り土流出(写真右側)などの被害が大きかった陸中中野駅周辺も復旧した=1日午前8時半ごろ、洋野町の陸中中野駅

JR東日本は1日、台風19号による被害で、10月中旬から運休していた八戸線の階上―久慈間の運転を再開した。沿線住民や高校生を支える“足”が約1カ月半ぶりに復活し、さっそく乗車した利用客からは安堵(あんど)の声が聞かれた。
 階上―久慈間は台風による大雨などの影響で、11カ所で線路の盛り土が流出。12カ所でのり面の土砂が線路上に流入する被害が発生した。
 運休区間では先月16日から、代行バスが運行され、沿線住民を支えたが、階上駅で乗り換えが必要なことや、列車に比べて時間が掛かることなどから、早期の運転再開が望まれていた。
 JR側は急ピッチで作業を進め、当初は約2カ月としていた復旧までの期間は半月ほど短縮された。同社盛岡支社によると、代行バスの運行を含めた八戸線関係の災害復旧事業費は約10億円。
 1日は、部活動などで通学する高校生や地域住民、観光客らが早朝から各駅を訪れ、列車を利用した。
 このうち、盛り土の流出で線路が宙づりになり、ホームの一部が崩れるなど、特に被害の大きかった陸中中野駅(洋野町)では、地域住民や町職員らが列車がスムーズに運行する様子を見守り、運転再開を喜んだ。
 種市駅から八戸方面へ向かう青森県立八戸工業高3年の奥瀬快星さん(18)は「階上でのバスでの乗り換えが大変だったので、一安心」とほっとした表情。
 買い物などで種市―階上間をよく利用するという階上町のパート大坂雪絵さん(32)は「早く復旧してくれて助かる。列車時刻に合わせて生活していたので、これからはいつも通りに戻ることができる」と喜んでいた。