Freeバザー模擬店でクラウド会計 「電卓より楽でミスなく」/八戸商高

「マネーフォワードクラウド会計」で会計し、商品を手渡す生徒=10月、青森県立八戸商業高
「マネーフォワードクラウド会計」で会計し、商品を手渡す生徒=10月、青森県立八戸商業高

インターネットを通じていつでも、どこでも会計処理を行うことができる「クラウド会計」システム。インターネット上のサーバーにデータを保存することで複数の端末からログインでき、事務作業の効率化が図られる。青森県立八戸商業高は今秋の文化祭でクラウド会計を初めて使用。生徒は「電卓計算より楽だしミスがない」と手応えを感じており、教諭らは「生徒が会計業界の魅力を知り、便利なツールを社会に広めてほしい」と期待を込める。
 クラウド会計を提供するインターネットサービス開発のマネーフォワード(東京)などが協力し、10月19、20日に開かれた八商バザーで、情報処理科の生徒が出した二つの模擬店で取り入れた。同校によると、クラウド会計を使うのは東北地方の高校としては初めてという。
 同科の下道しゅ美教諭は「中小企業の中には手書きで会計処理している所もあると聞く。学校のバザーで取り入れるとなれば、企業でも導入のきっかけになるのでは」と指摘する。
 バザーで使ったのは商品の種類が多く、単価がばらばらの焼き鳥と餅を売る模擬店。電卓計算によるレジの場合、商品の価格を覚えて電卓に打ち込み、営業終了後に集計するため、ミスも出やすく時間がかかる。
 一方、クラウド会計ソフトの場合だと、あらかじめソフト内に商品の価格を設定しておくことで、画面のボタンを押すだけでレジが可能。来店者を待たせる時間が少ない上、同時に集計も行え、レジを離れても他の端末からデータを見ることができる。
 生徒もメリットを実感。餅の模擬店でレジを担当していた木村美海さん(3年)は「電卓で会計をしていたときはお客さんを待たせる時間も長かった。クラウド会計は金額が表示されたボタンを押すだけでいいのでスムーズに作業できる」と話した。
 マネーフォワードの鈴木彰太さんは「会計業界はアナログで大変というイメージがあるが、ツール次第で自動化できる。今回の経験を生かしてクラウド会計の便利さを社会に広めてほしい」と期待した。