Free普及なるか、キャッシュレス決済 高齢層ほど根強い“現金主義”/青森県内

QRコード決済が利用可能な店舗。青森県内でもキャッシュレス決済の普及は徐々に進んでいる(写真はイメージ)=11月上旬、八戸市の館鼻岸壁
QRコード決済が利用可能な店舗。青森県内でもキャッシュレス決済の普及は徐々に進んでいる(写真はイメージ)=11月上旬、八戸市の館鼻岸壁

物品やサービスへの支払いで現金を使用しない「キャッシュレス決済」。10月の消費税増税に合わせて政府が開始したポイント還元制度により、現金払い以外にも対応する店が全国各地で徐々に増えてきた。ただ、青森県民を対象に、青森地域社会研究所が実施した調査ではキャッシュレス決済を「利用している」と回答したのは63・8%で、全国平均の8割を下回る現状。年代別では、20代、30代がいずれも65%を超えたものの、50代以上は50・9%にとどまり、高齢層ほど“現金主義”が強い傾向が浮き彫りになった。
 調査は、今年5月に県内在住の給与所得者を対象に実施。1千枚のアンケートを配布し、943人から回答を得た。クレジットカードやプリペイドカード、スマートフォンやタブレット端末を使用する「QR」コードなど7種類をキャッシュレス決済と定義付けた。
 「利用している」と回答した人のうち、週に1回以上使っているとしたのは、51・8%で、約半数が日常的に活用していた。キャッシュレス決済の理由(複数回答可)については「ポイントがたまる」が69・1%と最も多く、次いで「スムーズに支払いができる」の58・0%が高かった。「財布がかさばらない」(24・1%)、「使用履歴が電子化されて家計管理がしやすい」(9・0%)といった理由も見受けられた。
 決済方法では、クレジットカードが88・7%と圧倒的に多かった。利用する店舗については、会計金額が比較的少ないコンビニが最多で、デパートや量販店などが続いた。デパートなどは、会計金額が高額になるケースもあり、クレジットカードで支払う人が多いとみられる。
 同研究所の竹内慎司研究員は「全国平均に比べれば県内の利用率は若干低いが、(国のポイント還元が始まった10月以降は)生活防衛のために利用する消費者は増えている」と指摘。利用可能な店についても、県内の小売店舗のうち、3割程度が対応しているのではないか―との見方を示す。
 さらに、キャッシュレス決済を導入することで、店側がレジ締めの作業などを省力化できる点を挙げ、「生産性の高い社会を目指す上で、キャッシュレス決済は普及させていく価値がある」と強調した。