Free東北町・向井さんのナガイモが大嘗祭へ

採れたナガイモをうれしそうに見つめる向井博徳さん=7日、東北町外蛯沢
採れたナガイモをうれしそうに見つめる向井博徳さん=7日、東北町外蛯沢

天皇陛下の即位に伴い、今月14、15日に行われる儀式「大嘗祭(だいじょうさい)」に向け、全国各地から納められる「庭積机代物(にわづみのつくえしろもの)」と呼ばれる特産品として東北町外蛯沢、農業向井博徳さん(54)が生産したナガイモが提供される。収穫を6、7日に行い、約1500本の中から5本を選んで宮内庁へ送る予定。向井さんは「数十年に一度のことで光栄なこと。いいナガイモができた」と誇らしげに語った。
 青森県内からは今回、庭積机代物としてナガイモの他、リンゴやゴボウ、サケのくん製、ホタテ干しの貝柱の計5品目が送られる予定だという。
 ナガイモに関しては、ゆうき青森農協(本所東北町)が県内で最も栽培面積が広く、昨年はコンテナで約50万個分を収穫した。就農から28年のベテランで、同農協の「ながいも部会」部会長を務め、昨年に県から「ながいもの達人」に認定されるなど地域の生産者のけん引役である向井さんに今回、白羽の矢が立った。
 7日の収穫作業は、家族と農業実習生ら数人で実施。向井さんは収穫機を操作しながら、ナガイモの出来具合を確認した。この日収穫したほ場は通常生産に比べて、農薬や化学肥料を少なくして栽培。みずみずしく、なめらかな口当たりに仕上がるようにこだわっているという。
 今シーズンは7月までの少雨の影響が懸念されたが、8月以降は天候に恵まれて順調に仕上がり、「心配もあったが、うまく育った」とほっとした様子の向井さん。「地域を代表して選ばれただけに身の引き締まる思い。農家仲間にも自信が付くと思う」と話した。同町内のナガイモの収穫は、10日ごろから本格化するという。