Free【みちのく生き物観察記】ホンドタヌキ

牧草地の草むらに現れたホンドタヌキ=8月、新郷村
牧草地の草むらに現れたホンドタヌキ=8月、新郷村

タヌキはおとぎ話や民話に登場し、ずんぐりした体つきに丸っこい顔、目の周りの隈(くま)取りなどから親しみやすく感じる動物だ。英語名はラクーン・ドッグと呼ばれ、アライグマと紛らわしいが分類上はイヌ科のグループに属する。

 日本では南西諸島と対馬を除くほぼ全土にホンドタヌキが分布、北海道には亜種のエゾタヌキが生息する。もっぱら夜行性で日中見かけることはほとんどない。広葉樹林、それも浅い林地を好み、人里近くでも生息する。雑食性で昆虫から木の実、小動物、魚などなんでも食す。

 警戒心が強いので臆病なのかと思うが、実際はヘビを丸のみにするなどどう猛な面も見せる。カキやリンゴなどの果樹を狙い木登りすることもあるという。

 
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