Free暑い夏 ひと味違う“涼”体験 久慈・長内市民センターで肝試し

肝試しに挑戦する子どもたち
肝試しに挑戦する子どもたち

久慈市長内市民センター(梶谷直高所長)で17日夜、小学生を対象とした肝試し大会が行われた。暑い夏にひと味違う“涼”を体験してもらおうと、初めて開催。明かりが消され、不気味な曲が流れる館内では、地域のボランティアがお化けに扮(ふん)し、趣向を凝らした仕掛けで子どもたち約20人を驚かせた。

 この日は地元の中学生や大人約20人がボランティアとして参加。災害時にベッドとして使う段ボールを活用して部屋を区切るなどして全館に肝試しのコースをつくり、白い布を羽織ったり、さまざまなお面を着けたりして準備を整えた。

 子どもたちはボランティアによる怪談話の読み聞かせに耳を傾けた後、懐中電灯を手に、3人一組で恐る恐るコースへ。四つんばいでなければ通れない「トンネル部屋」や床にコンニャクがまかれた「コンニャク部屋」、白い布が置かれエアコンの風が不気味な和室などを通って、全館で計8枚のお札集めに挑戦した。

 仕掛けやお化けに驚いて悲鳴を上げる子、全てのお札を集められない子もいた。参加した本波杏理さん(市立長内小4年)は「畳の部屋が怖かった。こんにゃくも踏んだら滑った。でも楽しかった」と笑顔を見せていた。

 梶谷所長は「運営に当たって多くのボランティアの協力が得られた。今回の経験をスタートラインとして、今後の地域活動に生かしていければ」と話していた。

 
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