Free週休3日、手応え「想定以上」 超過勤務時間、2割超減 久慈市、試行2カ月

働き方改革の一環として、職員の週休3日制が試行されている久慈市役所=5日
働き方改革の一環として、職員の週休3日制が試行されている久慈市役所=5日

働き方改革の一環として久慈市が試行している職員の週休3日制が、運用開始から間もなく2カ月を迎える。土、日曜以外に休みを1日追加し、その分の勤務時間を当該週の残る勤務日に長く働く。今月までに延べ113人(予定を含む)が利用し、市全体の超過勤務時間数は前年同期から2割以上も減少。市総務課の担当者は「前向きに利用してもらえている。超過勤務時間の減り方は想定以上だ」と効果を実感している。近く職員アンケートを実施し、課題などを秋以降の運用に反映させる方針だ。

 職員の週休3日制試行は、人事院による国家公務員の「選択的週休3日」導入勧告を踏まえた取り組み。育児や介護、自己研さんと仕事の両立など、多様な働き方を選択できる環境づくりを進め、公務職場の魅力向上、人材確保などにつなげるのが狙い。

 試行第1期は5月13日から8月31日までで、各部から1~2課、総務、市民、商工観光、教育総務など計10課を選定、実施中。対象者は部長級を除く正職員と一部の会計年度任用職員(週5日勤務、勤務時間7時間)133人で、全職員(628人)の約2割。

 週休3日制を希望する職員は、所属課内で週休日を調整した上で事前申請。追加した週休日分の勤務時間は、その週の残る4日間の通常勤務時間(午前8時半~午後5時15分)後に1日当たり1時間45分~2時間を振り分けて延長勤務する。個人の希望で週休3日を選択しないことも可能となっている。

 試行開始以来の延べ利用人数は5月38人、6月47人、7月28人。計7回利用したという商工観光課の円舘広世志さん(30)は「妻が土、日曜に休めない仕事。平日に休みを合わせやすくなり、一緒に出かけてリフレッシュできている」と歓迎する。

 超過勤務時間は前年同期に比べて、庁内全体で23%、対象課では25%の削減につながっている。試行状況について、岩手県内外の自治体からの問い合わせも相次いでいるという。

 一方、課題も浮上してきた。課によっては上司が休みで決裁が進まないケースがあったり、家庭の事情で週休3日を実現できない職員もいたりするという。

 市民課の女性職員(23)は「週休3日に興味はあるが、平日の休みはまだ取れていない。家には決まった時間の食事の世話が必要な家族がおり、ほぼ定時の出退勤でないと…」と打ち明ける。

 市は9月~来年3月の第2期で対象範囲を拡大し、来春からは全庁での本格導入を目指していく考え。総務課の中村武志人事係長は「職員アンケートの結果なども検証しながら、休めない人が休めるような仕組みを整えていければ」と話している。

 
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