Free天鐘(10月13日)

普段は暮らしを守ってくれている物が、突然凶器になって襲ってくるかもしれない。台風の度に想像するようになった。家の前の電柱が突然倒れてこないか、屋根が飛んでいかないか。もはやあり得ない話でなくなった▼いつもの風景も恐怖に変わる。よく散歩に出掛ける穏やかな川が堤防を越えてきたら―。頑強に思えた国道沿いの崖が崩れるかも―。今まで生きてきて経験したことのない現象が、日本列島で起きている▼大型の台風19号が猛烈な勢いで列島を襲い、北上している。記録的な大雨と暴風の被害が各地で発生。次々と流れてくる情報とテレビに映る暴れ狂った河川を呆然と見ていた▼自然とは厳しいもの。15号の爪痕も生々しく、復旧もままならない中で畳み掛けるように来襲した。警戒レベルで最高の「5」に当たる大雨特別警報が広範囲で出され、「命」を守る行動が呼び掛けられた▼秋は台風の季節だとは分かっているが、これまでとは何か恐怖感が違う。年々大型化し、多発しているせいか。災害大国の試練が一層増したようである。耐えながらも、この国土に生きる以上は、自然の変化に応じていく覚悟も必要なのだろう▼青森県内では今日まで影響が出る見通し。自分の地域は大丈夫と、高を括ってはいけない。台風通過後も増水と強風が続く。まずは、自分の安全は各々で確保したい。改めて教訓から学び備える時だ。