Freeマグロ、川から漁港へ/出没から1週間

クロマグロとみられる魚を見に新井田側沿いを訪れた人々=5日正午ごろ、八戸市諏訪
クロマグロとみられる魚を見に新井田側沿いを訪れた人々=5日正午ごろ、八戸市諏訪

八戸市の新井田川で、今月4日にクロマグロと見られる魚が確認されてから1週間が経った。泳ぐ姿を見ることが難しい魚を、身近な場所で見られるとあって、川沿いには連日、多くの見物客が詰め掛けた。同川では8日を最後に姿を消したが、代わって、9日、10日と階上町の小舟渡漁港内でマグロと見られる魚が目撃され、話題を集めた。2カ所の魚を比較すると、左胸びれの形状などから別の個体と見られるのだが…。
 新井田川のマグロは4日早朝、同市田向地区の市民病院近くにある「新井田川中央大橋」の下で見つかった。体長約1メートル。その日から5日間、下流に移動したり、同大橋付近に戻ったりする姿が確認されたが、9日以降の目撃情報はない。
 一方、小舟渡漁港のマグロは体長約1・2メートルで、9日午前に釣り人が見つけた。10日も泳ぐ姿が確認され、見物客からは、話題となっていた川のマグロを引き合いに、「こっちまで泳いできたのか」と心配する声も聞かれた。
 男性漁業関係者によると、新井田川は満潮になると、河口から3キロ以上離れた八戸市民病院付近まで海水と淡水が混じり合う「汽水」になるという。男性は「姿が見えなくなったのは死んだか、引き潮で海に戻ったからではないか」と推測する。
 青森県営浅虫水族館(青森市)魚類グループの三浦弘毅さん(28)は「海水魚は汽水域でも生活できるが、長期間生き続けることは考えられない」と指摘。「マグロが川で泳いでいたというだけでも驚きだったが、漁港でも見つかるなんて…」と立て続けの珍事に戸惑っていた。