Free【八戸三社大祭】31日開幕 最後の仕上げ

本番に向けて最終チェックに余念のない下組町山車組の制作者=29日、八戸市柏崎5丁目の山車小屋
本番に向けて最終チェックに余念のない下組町山車組の制作者=29日、八戸市柏崎5丁目の山車小屋

青森県南地方最大の夏祭り、八戸三社大祭の開幕まであと1日となった。八戸市内の各山車小屋では制作作業が佳境を迎え、制作者たちが細部まで入念にチェック。うだるような暑さの中、31日のお披露目に向けて仕上げの作業に励んだ。
 同市柏崎5丁目に小屋を構える下組町山車組では29日、約10人が作業に参加。装飾や人形の向きなどを調整しながら、最終確認に余念がない様子だった。
 今年は、鎌倉時代の武将新田義貞による倒幕へ向けた戦いが題材。迫力のある波しぶきの中、武者の勇壮な場面を表現する歴史絵巻を作り上げる。山車組責任者の小笠原充さん(54)は「下組町が得意とする自慢の波山車を作ることができた。楽しんでもらいたい」と意欲を示した。
 三社大祭は31日の前夜祭でスタート。お通りの8月1日とお還(かえ)りの3日は、厳かな神社行列と豪華絢爛な山車が中心街を練り歩く。中日の2日は、長者山新羅神社で加賀美流騎馬打毬(だきゅう)が行われ、夜はライトアップされた山車のみの運行となる。4日は後夜祭が開かれ、5日間の幕を閉じる。
 八戸圏域版DMO(観光地域づくり推進法人)「VISIT(ビジット)はちのへ」によると、市中心街の有料観覧席は、1~3日に計約1600席を用意。1、3日は売り切れ、2日もほぼ完売している。
本番に向けて最終チェックに余念のない下組町山車組の制作者=29日、八戸市柏崎5丁目の山車小屋

 
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