Free三戸町議7人辞職、異例の補選へ

新たに7人が辞職し、わずか5人となった三戸町議。出欠を知らせる表示板からは、辞職した議員の名前が除かれた=14日、三戸町議会
新たに7人が辞職し、わずか5人となった三戸町議。出欠を知らせる表示板からは、辞職した議員の名前が除かれた=14日、三戸町議会

4月の青森県議選三戸郡選挙区を巡る現金買収などの公選法違反事件に絡み、3人が逮捕されるなどした三戸町議会で14日、議員7人が一斉に辞職した。これで定員14のうち欠員は9となり、7月16日告示、21日投開票の日程で補欠選挙行われることが決定。議員の半数以上を選び直す異例の事態となった。同議会では12日に議会解散の動議が否決されたばかり。解散を拒みながら、わずか2日後の“翻意”は、議会の混乱を大きくし、町民の政治不信に拍車を掛けた格好だ。
 事件を巡っては、これまでに町議3人が逮捕され、1人が辞職。県議選後の議員13人中9人に現金受け取りの疑いが持たれていた。
 この日辞職したのは、被買収の疑いで逮捕後に釈放された中村喜正(67)=当選1回=、和田忠(63)=1回=の両議員と、山口菊男(70)=4回=、船場清治(65)=3回=、船場栄(59)=1回=、大平憲男(63)=1回=、工藤範光(69)=1回=の5議員。中村、和田両議員が13日午後、残り5人が14日早朝に澤田道憲議長に辞職願を提出、14日付で認められた。
 同議会では現金買収などで逮捕された前議長で、現県議の澤田恵容疑者(61)の県議選出馬によって欠員1となり、事件発覚後に坂本勝克前議員(71)=9回=が辞職。新たに7人が追随し、在籍する議員は議会解散動議の提出者などに名を連ねた4人と、買収などの疑いで再逮捕され勾留中の北向敦容疑者(61)の5人だけとなった。
 7人は辞職した理由について「一身上の都合」としたが、澤田道憲議長に対して「町民の混乱を招いた」との趣旨の発言があったという。澤田議長は「辞職するのであれば、議会を解散し、公の場で刷新を図るべきだった」と憤った。松尾和彦町長は「(選挙に関する)古い体質が残っていたことが多くの議員の辞職につながったと思わざるを得ない」と厳しく指摘した。
 同日は、町選管が会議を開き、補選の日程を決定。町民感情に配慮し、約1千万円と見込まれる選挙費用を抑えるため、投開票日を参院選が予想される7月21日に合わせた。
 9人を選ぶことになる補選では、欠員数を満たせるのかが心配される。議員の任期は、現議員の残任期間で、任期満了の来年3月には再び選挙となる。