むつ市の釜臥山展望台が５月２４日にオープンし、日暮れとともに輝きを増す「光のアゲハチョウ」や日中の陸奥湾、市街地を一望できる３６０度のパノラマが来場者を楽しませている。市は本年度中の「世界夜景遺産」国内初認定を目指す。

　釜臥山は標高８７８メートル、同展望台は同７８５メートル。関係者によると、今年は雪解けが例年より早く、５月中の開館は７年ぶりとなる。

　世界夜景遺産は「夜景観光コンベンション・ビューロー」（東京）が創設。モナコや中国などの１０都市が選ばれている。

　認定は１０項目のうち３項目を満たすのが要件。市によると、展望台は「夜景を意識したまちづくり」「オリジナリティーあふれた特徴」をクリア。今後は「優れた夜景鑑賞環境」の実現に向け、照明や自販機の配置などの改善に当たる。

　認定の効果について、市の担当者は「夜なので地元での宿泊や飲食といった着地型観光につながる」と指摘。山本知也市長は「観光客の大幅増に期待。“光のアゲハ”が世界で大きく羽ばたくようご支援を」と述べた。

　開館は１１月３日まで。時間は午前８時半～午後９時半。