Free年に1度の親子再会 御前神社でお浜入り神事/八戸

幣帛を取り交わす營田稻太郎宮司(左から2人目)と浪打磐根宮司(同3人目)
幣帛を取り交わす營田稻太郎宮司(左から2人目)と浪打磐根宮司(同3人目)

八戸市の御前神社(浪打磐根(いわね)宮司)で14日、母子関係にある同神社と櫛引八幡宮(營田稻太郎(つくたとうたろう)宮司)の両祭神を引き合わせる「お浜入り神事」が行われた。参列した神職と氏子たちが、年に1度の親子の再会を祝った。

 お浜入り神事は、櫛引八幡宮の祭神「応神天皇」が、母である御前神社の祭神「神功皇后」に会い、海浜でみそぎはらいをするもの。300年以上前から続いており、交通事情の問題で一時途絶えたが、2000年に復活。互いの神威がよみがえり、生命が再生するとされる。

 櫛引八幡宮の一行がみこしと共に御前神社を訪問。両神社の関係者約20人が見守る中、浪打宮司と營田宮司が幣帛(へいはく)を取り交わし、櫛引八幡宮の巫女(みこ)が「浦安の舞」を奉奏した。

 營田宮司は「親子の対面は目に見えないが大変喜んでいる。皆さまも親子の縁を大切にしてほしい」、浪打宮司は「目に見えない晴れの気分を、これから力強く生きていく上での大きなエネルギーの源にしてください」とそれぞれ語った。

 
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