Free久慈秋まつり、4年ぶり通常開催へ

約650年の歴史を誇る岩手県北地方最大の秋まつり「久慈秋まつり」について、主催者のまつり実行委員会(会長・山本えり子久慈市観光物産協会長)は10日、道の駅くじ・やませ土風館で総会を開き、今年のまつりの開催方針を正式決定した。日程は前夜祭を含めて9月14~17日の4日間で、4年ぶりに通常日程で行われることになった。

 同まつりは1368年ごろの始まりとされ、同市の大神宮、秋葉神社、巽山神社の三社大祭として長年行われてきた。期間中は豪華な山車、みこしの行列が地域を練り歩き、例年は約10万人の人出でにぎわうが、新型コロナウイルスの影響で2020、21年は中止に、22年は山車などの展示のみの一日限りで縮小開催を余儀なくされた。

 通常開催に戻る今年のまつりは9月14日に全山車とみこしが終結する「前夜祭」をやませ土風館で開催。15日に合同運行「お通り」、中日の16日に郷土芸能パレード、17日に合同運行「お還り」を市中心部で行う。

 総会では事業計画や予算を原案通り承認。山本会長は「今年の久慈は(連続テレビ小説『あまちゃん』放送10年などで)岩手県内でも盛岡に次いで“熱い”場所だ。(4年ぶりの通常開催を)市民の皆さんが“待っていた”と思うので、盛大に開催したい」と意欲を示した。

 
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