桜の名所として知られる弘前公園で、ソメイヨシノが見頃を迎えている。最高気温が１８・４度と、５月中旬並みの陽気に恵まれた１２日は、外堀全体で満開となったほか、桜のトンネルも満開間近で、園内は「春一色」。多くの家族連れや観光客が見入っていた。

　市公園緑地課によると、園内のソメイヨシノは１３日、桜のトンネルは１５日にそれぞれ満開となる見込み。外堀の水面がピンク色に染まる花筏（はないかだ）は、１６～１８日ごろが見頃となりそうだ。

　「弘前さくらまつり」は、桜の早咲きに合わせ「準まつり体制」として、１５日から始まる。５月５日まで、出店や西堀のボート、中堀観光舟などが営業する。日没後のライトアップは１４日からで、初日は午後９時まで、まつり期間中は同１０時まで園内を照らす。

　家族３人で散策を楽しんだ同市の会社員澤田和麻さん（３０）は「満開で良い時に来られた。毎年見ているが、きれいだ」と話した。