形見の「爪」と生きた12年 息子失い、つながり支えに/東日本大震災12年

 仙台市若林区荒浜地区の自宅跡地近くを訪れた和地理恵さん。長男克倫さんの形見の爪が入ったポーチをかたく握っていた=11日午後3時44分
 仙台市若林区荒浜地区の自宅跡地近くを訪れた和地理恵さん。長男克倫さんの形見の爪が入ったポーチをかたく握っていた=11日午後3時44分
一人でいるとき、手元のポーチから綿に包まれた形見の「爪」を取り出して胸に当て、息子の口癖を思い出す。「大丈夫、大丈夫。何とかなるから」―。 仙台市の和地理恵さん(66)は、同市沿岸にある荒浜地区の消防団で救助活動中だった長男克倫さん=当時(.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録