Free大山名人の功績再認識を 生誕100年 将棋記念館で特別展/おいらせ

特別展開展を祝い、大山名人直筆の書を贈呈した中戸俊洋さん(右)
特別展開展を祝い、大山名人直筆の書を贈呈した中戸俊洋さん(右)

将棋の故大山康晴15世名人(1923~92年)が、生誕100年を迎えたことを記念し、おいらせ町の大山将棋記念館(山下幸子館長)で特別展が開かれている。プロ棋士として数々の大記録を樹立し、町内(旧百石町)に将棋文化を根付かせた偉人の功績を伝えている。5月7日まで。

 岡山県倉敷市出身の大山名人は、歴代2位の通算1433勝などの記録を持つ。78年に初めて来町して以来、毎月のように、時には対局前でも町を訪問。対局指導や講演を重ね、「将棋の町・おいらせ」の活性化に尽力した。

 親交が深く、日本将棋連盟名誉会員でアマ九段の中戸俊洋さん(80)=同町=が同館に寄贈した約2千点の中から、封じ手や棋譜資料、過去の新聞記事などの収蔵品を特別展仕様で飾っている。

 今回の目玉である大山名人直筆の「忍」の書は、サンゴを細かく砕いた物で書いた貴重品。約35年前、将棋会館(東京)で中戸さんの目の前で書き、贈られたという。

 1日、記念館でオープニングセレモニーが行われ、中戸さんが成田隆町長に「忍」の書を贈呈。関係者がテープカットで開幕を祝った。中戸さんと山下館長は「大山名人の功績を再認識する機会にしてほしい」と話している。

 特別展は入場無料。開館時間は午前9時~午後5時。月曜休館。

………………………………………

※地域のニュースはデーリー東北で。まずはアプリをダウンロードしてお試しください。無料コンテンツもたくさんあります。
https://www.daily-tohoku.news/user-guide-app

 
お気に入り登録