Freeオープン1年、大盛況 はしかみハマの駅

新鮮な魚介が並ぶ「はしかみハマの駅あるでぃ~ば」。19日でオープンから1年を迎える=17日、階上町
新鮮な魚介が並ぶ「はしかみハマの駅あるでぃ~ば」。19日でオープンから1年を迎える=17日、階上町

階上町道仏の大蛇漁港近くに、町が整備した「はしかみハマの駅あるでぃ~ば」が19日、オープンから1年を迎える。来場者は昨年12月に20万人を超え、当初の町の想定(年間2万人)を大幅に上回るペースで推移。漁業者らが直接持ち込む種類豊富な魚介類が好評で、町内や近隣市町村からのリピーターも多い。一方、施設のにぎわいを周辺地域の活性化に波及できるかが今後の課題だ。
 町産業振興課によると、最も来場者が多かったのは7月で約3万6千人。町は当初、繁忙期でも一日180人を想定していたが、実際は一日2200人が訪れた時期もあり、担当者は「想定外だった」と驚く。
 冬季は夏季の半分以下に落ち込んだものの、毎月イベントを開催したり、階上漁協女性部が作る商品やレストランのメニューを更新したりして一定の集客を維持した。
 出品する漁業者も“直売”のメリットを実感している様子だ。同町の漁業玉川誠さん(67)は、階上沖で取れたタコやカレイ、ヒラメなど旬の魚を出品。玉川さんは「鮮度抜群の魚が売り。毎日お客さんが買っていく様子が見えるのがうれしい」と話す。
 八戸市の種差海岸や岩手県沿岸を周遊する観光バスが立ち寄るケースも増えており、好調を後押ししている。3月にはハマの駅を運営する「はしかみふるさとラボ」が、観光客向けの弁当を開発し、ツアー客の需要に応えている。
 一方、施設の集客が、地域のにぎわい創出に生かされているかどうかは未知数だ。
 大蛇漁港近くにある商店の男性店主(68)は「人の流れが施設で止まってしまい、店先まで来てくれない」と嘆く。
 町は4月にハマの駅を発着点とした街歩きコースを新設するなど、漁港周辺やJR階上駅前の商店街を含めた地域の活性化に取り組む方針。町産業振興課の濱浦幸夫課長は「水産振興だけでなく、観光の拠点としても機能させていきたい」と強調する。
 19日には「1周年記念感謝祭」を実施する。同午前9時半から餅まきなどの記念セレモニーを行うほか、特設テントでの焼き魚の販売などもある。