Free一番マグロ・竹内さん、大間町に100万円寄付 正午無線、「一番マグロの謳」に

野﨑尚文町長(左)に寄付金を贈る竹内正弘さん
野﨑尚文町長(左)に寄付金を贈る竹内正弘さん

今年1月、自身7度目となる「一番マグロ」を射止めた、大間町の漁師竹内正弘さん(71)が3日、町に利益の一部100万円を寄付した。町は防災無線で正午を知らせる曲を、町の観光大使を務める演歌歌手福田こうへいさんが歌う「一番マグロの謳(うた)」に変更する経費や、防災関連の経費に充てる。

 竹内さんは1月、大間沖で漁獲した212キロのクロマグロを東京・豊洲の初競りに出荷し、見事3604万円(1キロ17万円)の最高値が付いた。竹内さんにとって一番マグロは5年ぶり。その利益の一部を活用し、大間をマグロでもっと盛り上げてほしい―と寄付した。

 町は寄付金を利用し、これまで20年以上にわたり正午に流してきた「おおま小唄」を、今月1日から町内の漁師熊谷義宣さんが作詞した「一番マグロの謳」に変更。1分10秒にわたり福田さんの力強い歌声が毎日、町内に響いている。

 竹内さんが町役場に野﨑尚文町長を訪ね、目録を手渡した。竹内さんは「聴くと沖に出たくなる曲で、漁師は必ず背中を押される。海から、マグロから、町全体が活気づくきっかけになってくれれば」と語った。

 
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