Free公海サンマ漁操業解禁 八戸港所属の2隻参加 

通年操業となるサンマ漁に向けて出港する第2源栄丸(中央)=15日、八戸市第3魚市場前岸壁
通年操業となるサンマ漁に向けて出港する第2源栄丸(中央)=15日、八戸市第3魚市場前岸壁

水産庁の省令改正に伴い例年より3カ月ほど早い今月16日からスタートする北太平洋公海のサンマ漁へ、八戸港所属の2隻が参加する。前倒しは漁獲量確保が目的。八戸港への水揚げの可能性は低いが、同港は来月ごろまで魚の水揚げが少ない“空白期”に当たるだけに「将来の新たな需要の喚起につながれば」と期待する関係者もいる。
 従来の省令ではサンマが日本近海に来遊する8~12月を本漁期としていたが、ここ数年は夏より早い時期に日本から離れた海域で漁場が形成。これが不漁の要因とされている。改正で操業期間の制限が外れた。
 100トン以上の大型船による北太平洋サンマ漁では18隻が操業。7月20日までは八戸の東約千キロの海域でロシアの加工船に販売(洋上売魚)するほか、日本国内にも水揚げする。同月21~31日は休漁。8月1日から通常の操業を再開する。
 八戸港所属では第65新生丸(184トン)と第2源栄丸(199トン)が参加する。新生丸は既に北海道根室市の花咲港に入港。源栄丸は15日午後2時ごろ、漁業関係者らに見送られ八戸港を出港した。16日に北海道の釧路港に寄港。両船とも同日に出漁予定だ。
 源栄丸の伊藤正幸漁労長(64)=宮城県石巻市=は取材に「初の試み。漁は行ってみないと分からないが、何年も近海にサンマが寄らず、“沖獲り”とならざるを得ない」と語った。
 順調なら6月ごろにはサンマが国内の市場に出回る見通しだが、全国さんま棒受網漁業協同組合の大石浩平専務は「どんな値が付くか未知数。様子見の船も多いのでは」と指摘する。
 一方、八戸のハマの“新規開拓”にも言及。現状では加工設備などサンマの受け入れ態勢が十分ではないが、「供給を太くしたい。ぜひ八戸でも注目され、新たな需要が生まれれば」と期待感を示した。