Free激しい舞で平穏祈願/五戸・舘町神楽舞

拝殿で舞を奉納する舘町神楽舞保存会の会員
拝殿で舞を奉納する舘町神楽舞保存会の会員

五戸町倉石又重地区の舘町神楽舞保存会(柏田典康会長)は16日、地元の新山神社に神楽舞を奉納し、地域の平穏と住民の無病息災、五穀豊穣(ほうじょう)を祈った。

 舘町神楽舞は400年以上の歴史がある。1体の獅子頭を主体とし、お囃子(はやし)に合わせて激しい舞を繰り広げるのが特徴。昨年、地域活性化の優良事例として評価され、東北農政局から「ディスカバー農山漁村(むら)の宝アワード」に選定された。

 同会は例年、1月16~18日に地区内の民家を回って舞を披露し、住民の災厄を払う「春祈禱(きとう)」を行っているが、過去2年間は新型コロナウイルス感染拡大の影響でとりやめ、同神社での奉納のみ実施している。

 会員9人が同神社拝殿に集合。厳かな雰囲気の中、笛、太鼓、手平鉦(てびらがね)のお囃子に合わせ、力強い動きで「下舞」と「権現舞」を奉納した。同席した総代らは、獅子頭に両肩と頭をかんでもらう「身固め」を受けた。

 柏田会長は「神社周辺の地域は、春祈禱と8月の例大祭で盛り上がる。来年度は復活させたい」と話した。

 
お気に入り登録