Free新たな文化を十和田湖から 休屋に魅了された移住夫婦の挑戦

アーティスト中山晃子さんの「湖畔遊覧記」。湖畔の砂を拡大してスクリーンに投影した作品。展示は1月4日までの予定だが、14日から新作が公開される=2022年11月下旬

十和田湖畔休屋地区で「北奥のF゛UNKASAI(文化祭)」が開かれている。かつて団体旅行客でにぎわった一大観光地は今、衰退し、廃屋が目立つ。「消費され疲弊した観光地から脱却し、文化の醸成地として再生させ、持続可能な地域にしたい」。イベントには、こんな思いが込められている。

 主催するのは、街並みの計画設計やイベント企画などを手がける会社「風景屋」(十和田市)の小林徹平さん(34)、恵里さん(37)夫婦。環境に魅了されて青森県外から休屋地区に移住した。

キュレーター兼アーティストの島袋道浩さんの「沖縄の土と十和田湖の土のハネムーン」。かつて十和田湖が新婚旅行先としてにぎわったことや、ベッドから反戦を訴えたジョン・レノンさんとオノ・ヨーコさんのパフォーマンスに対するオマージュが込められている

文化祭は2022年7月に始まり、これまで地域環境を生かした現代アートの展示、アーティストパフォーマンス、レストラン、マルシェ、音楽ライブを行ってきた。十和田湖で暮らす喜びや楽しみを表現する場でもある。

 「地域資源を再発見して耕し、新しい文化を創り上げていく試みだ」と徹平さん。恵里さんは「十和田湖に暮らす人は、もてなすことに忙殺されてきた。そんな地域の人にとっても、豊かな生き方とは何かを考えるきっかけにしてほしい」と語る。


 本年度の会期は2月26日まで。現在は旧ホテルを活用し、アート作品の展示が行われている。鑑賞は無料だが、事前予約が必要。予約は文化祭公式ホームページの専用フォームから。


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