Free【月刊Dash】初の男女同時の全国舞台へ/東北中特設駅伝部

東北中特設駅伝部
東北中特設駅伝部

第30回全国中学校駅伝競走大会(12月18日・滋賀県野洲市)の男女各部門に、青森県代表として東北町立東北中特設駅伝部が出場する。同校が男女そろって全国大会に挑むのは旧東北中、旧東北東中が統合された2015年以降初めて。選手たちは「1秒、0・1秒を大切に、楽しんで走りたい」と意気込んでいる。

 過去に青森県民駅伝で町の部13連覇を達成し、複数の箱根駅伝ランナーを輩出するなど同町は駅伝が盛んで、「駅伝のまち」を標榜。子どもたちは競技を通じて「踏ん張る力」「かかわる力」の大切さを学んでいる。

 東北中は統合前から全国大会の常連。近年は県大会で下北地区や弘前地区のライバルに後れを取ることが多かったが、今年の県大会(9月24日・むつ市)では男子が7年ぶり、女子は9年ぶりの頂点に立ち、全国大会の切符を手にした。

 男女メンバーは校内で希望者を募り、夏休み中の強化練習と選考会を経て選抜された陸上、スキー、バスケットボール各部の“脚力自慢”だ。

 男子はメンバー9人中8人が3年生。県大会はアンカーだった吹越智旭主将(3年)は「学校のリーダー的な人が多い。みんな明るくて、雰囲気もいい」とアピールする。女子は1、2年生のみ8人。先の東北大会では4区を担当した岡山來未主将(2年)は「真夏の暑さの中のつらい練習も、励まし合って乗り越えたチームワークが自慢」と強調する。

 近年の全国大会で、県勢は男女とも苦戦を強いられている。吹越主将は「中学最初で最後の大舞台。30位台を目指して笑顔で走り抜く」、岡山主将は「一人一人が緊張感を持って、全力でレースに向き合えれば」と決意を新たにしている。

 
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