Free安全な“ととのう”提言へ 八戸高専などサウナ利用で共同研究

サウナの入浴法に関する共同研究契約を締結した、圓山重直校長(右から2人目)と磯﨑崇支店長(右から3人目)=1日、八戸高専
サウナの入浴法に関する共同研究契約を締結した、圓山重直校長(右から2人目)と磯﨑崇支店長(右から3人目)=1日、八戸高専

全国でサウナがブームになっている中、八戸高専(圓山重直校長)とNTT東日本青森支店(磯﨑崇支店長)がタッグを組み、利用中の心筋梗塞などを予防する研究に取り組む。体温変化のデータを収集して適切な入浴時間を検証、愛好者らが安全に“ととのう”ことができる仕組みづくりなどを目指す。

 両者が1日、心筋梗塞を引き起こすヒートショックなどを予防する入浴方法の提言に向けた共同研究契約を締結した。

 サウナは高温の室内、水風呂、休憩の順番に繰り返す入浴法で、リラックス効果が得られるとされる。一方で、体温の変化などによって、血管の拡大、収縮による血圧の変化を招き、心筋梗塞や脳出血のリスクが高まるという。

 共同研究では、双方が保有するノウハウや機材などをそれぞれ活用し、サウナ内での実験やシミュレーションを実施。ヒートショック時の身体的データの変化を予測、モデル化することで適切な入浴法を探る。併せて、地域でのサウナイベントなども企画する。

 同日、同校で会見した圓山校長は「青森県には素晴らしい温泉文化が根付いている。地域の方の健康を支援したい」と強調。磯﨑支店長は「サウナはブームだが、健康への不安はぼんやりとあった。情報通信技術(ICT)で見える化したい」と語った。

 
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