Free4月にチャーター便運航へ エバー航空が調整、青森―台北線

エバー航空客運営業本部の責任者(左)からチャーター便運航について報告を受ける三村申吾知事=24日、青森県庁
エバー航空客運営業本部の責任者(左)からチャーター便運航について報告を受ける三村申吾知事=24日、青森県庁

エバー航空(台湾)は24日、新型コロナウイルスの影響で運休している青森―台北(桃園)線について、来年4月13~27日にチャーター便を運航する方向で調整していると明らかにした。同社での協議や国土交通省の認可を得て正式に決定する。台北発で1日1便を運航する予定で、青森県はチャーター便によるインバウンド(訪日客)回復や観光需要の拡大を契機に、定期便の早期再開につなげたい考えだ。

 同社の客運営業本部の責任者らが青森県庁を訪れ、三村申吾知事に伝えた。

 台北線は2019年7月に就航し、20年3月から運休。搭乗率は19年が8割、20年が7割と好調に推移していた。台湾・香港人向けの訪日観光サイトを運営する「ジーリーメディアグループ」が8月に実施した調査では、台湾・香港人が個人旅行の受け入れ解禁後に行きたい都道府県で青森は6位にランクインしている。

 チャーター便は桜の時期に合わせ、定員184人の航空機を運航。同社は発券や機体整備などの地上業務を全日本空輸(ANA)に委託しており、コロナ禍で不足する人員確保が急務となる。

 報告を受けた三村知事は「台北線の再開を目指して動いていたのでうれしいニュース。受け入れ環境の整備を進めたい」と強調。12月中旬にも同社を訪問し、定期便の再開を要請する。

 
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