Free【北奥羽の地名】牛鍵(十和田市)/牛をつないで休んだ場所

北奥羽の地名
北奥羽の地名

【牛鍵=うしかぎ】

 十和田市の地名や歴史を研究する布施由郎さんがまとめた「十和田地名の由来」によると、かつて七戸と八戸を結ぶ道路沿いに集落があり、牛方たちが牛をつないで休んだところから起こった地名といわれる。

 集落内には牛鍵公民館、牛鍵地区農村公園など牛鍵の地名が付く施設がある。このうち牛鍵神社の石碑には文政6(1823)年に牛鍵村の人が神社の建立を許されたと記されており、古い地名だと思われる。9月22日を例祭日とし、今も祭りが営まれている。

 集落内は、ほとんどが山端姓。名字との関係は不明だが、地域の人によると、付近は山の端っこという意味から「やまはじ」とも呼ばれていたという。郷土の民話「やまはじのほらふぎ長者」が伝えられる。

 近くには東北新幹線の「牛鍵トンネル」がある。地下の浅い位置に掘られたトンネルで、建設中の2005年5月31日に上部の田畑が幅17メートル、長さ60メートルにわたり陥没した。航空写真で見ると、まるで巨人の足跡。長者さまがほらを吹くのに、ちょうど良かったかもしれない。

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