Free国内最高峰大会5位入賞 タヒチアンダンサー天野さん(階上) 衣装に南部裂織 

南部裂織を施したヘッドドレスをまとい、大会に臨んだ天野佳子さん(本人提供)
南部裂織を施したヘッドドレスをまとい、大会に臨んだ天野佳子さん(本人提供)

八戸市などで「タヒチアンダンススクールAOREVA(アオレヴァ)」を展開する天野佳子さん(36)=階上町=が、10月29日に東京で開催された国内最高峰のタヒチアンダンス大会で、5位入賞を果たした。八戸地域の文化から衣装や振り付けの着想を得て、タヒチ文化との融合を試みた。天野さんは「結果などを通して、ダンスの魅力を伝えられたら」と意気込む。

 大会は「タヒチ・ヘイヴァ・イン・ジャパン」(実行委員会主催)。天野さんは、過去3年間の上位入賞者のみがエントリーできる「チャンピオンシップ(30代後半)」に出場。テンポなどが異なる2種の踊りをそれぞれ90秒披露した。

 天野さんは27歳でダンスを始めた。地元での普及を目指し、今年から本格的に教室を開講。同市の「はっち」などで、20~50代の生徒にレッスンをしている。

 大会2日前、業者に依頼した衣装が未完成で届くトラブルに見舞われた。限られた時間と材料を駆使し、ヘッドドレスには羽の色と合わせた南部裂織を施した。振り付けは、蕪島の穏やかな波をイメージ。天野さんは「地域への思いを込めて臨んだ」と振り返る。

 結果を受け、「もっとできたはず」と満足していない。「ダンス以外の視野を狭めてしまっていた。心のゆとりを持ちたい」と次の大会に向けて気持ちを高めている。

 「イベントで応援してもらえることが増えた」と感謝を示す天野さん。「できる技が増え、今も成長できている。文化についてもより深く学び、タヒチアンダンスの裾野を広げたい」と目標を掲げた。

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