Free山際経済再生相が辞任意向 教団側と次々接点発覚 首相に打撃、野党追及

 参院予算委で答弁する山際経済再生相=24日午後
 参院予算委で答弁する山際経済再生相=24日午後

山際大志郎経済再生担当相が辞任する意向を固めた。関係者が24日、明らかにした。2018年に世界平和統一家庭連合(旧統一教会)主催の会合に出席し、教団トップの韓鶴子(ハンハクチャ)総裁と対面したと認めた。19年にも韓総裁と集合写真を撮っていた。教団側との接点が次々と発覚し、野党の追及が厳しくなる中、引責辞任に追い込まれた形。教団を巡る問題は閣僚辞任に発展し、内閣支持率が低落する岸田文雄首相には打撃だ。

 昨年10月の岸田政権発足後、不祥事による閣僚辞任は初めて。8月10日の内閣改造で山際氏を続投させた首相の任命責任も問われる。

 山際氏は9月20日の記者会見で、18年の会合への出席に関し、外部の指摘を受けて確認したと釈明。10月3日には「こんにちは、ぐらいのことは(韓氏に)言ったかもしれない」と述べていた。

 首相は、教団側との接点が判明した閣僚を内閣改造で交代させた。山際氏は改造当日昼の記者会見で、13年に教団関連団体への会費支出があったなどと説明。接点を初めて認めたが、午後の改造で留任した。

 16年にネパールで開かれた教団関連団体のイベント出席を報じられると「報道を見る限り出席したと考えるのが自然だ」と答えた。こうした曖昧な対応や、外部や記者からの指摘を受けて初めて接点を認める姿勢に対し、与党からも「隠していたように見える」と批判が出ていた。

 
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