Free東通原発の工事再開「早く見通し示したい」 東電社長、時期は言及せず

小早川智明社長(左)に要望書を手渡す畑中稔朗村長(左から2人目)ら=18日、東京・内幸町
小早川智明社長(左)に要望書を手渡す畑中稔朗村長(左から2人目)ら=18日、東京・内幸町

東通村の畑中稔朗村長は18日、東京・内幸町の東京電力ホールディングス本社で小早川智明社長と面会し、東通原発(同村)の早期工事再開などを要望した。小早川社長は「できるだけ早く見通しを示したい」と強調したが、明確な再開時期には言及しなかった。

 東電の東通原発は東日本大震災以降、11年以上にわたって建設工事が中断。畑中村長は2月、東電が出席した村議会全員協議会で、遅くとも本年度中に再開時期を示すよう求めていた。

 小早川氏は、現在は地質調査や新規制基準を踏まえた設計検討を行っているとし、「本社サイドのサポートを強化して進めている」と説明。具体的な工事再開には触れなかったが、「東通地点は非常に重要な電源。しっかり前に進めたい」と語った。

 村側の要望は計4項目。工事の長期中断に伴う影響緩和などを盛り込んだ。畑中村長は面会後、年度内の時期提示に関して「我慢するにしても、先が見えないと互いの意思も確認できない。真摯(しんし)に対応してほしい」と求めた。

 この日は丹内俊範村議会議長、東通原発特別委員会の奥島貞一委員長も同行した。

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