Free三春屋前を色鮮やかに「おめかし」 ワークショップに市民ら参加

今春閉店した三春屋前のタイルを色鮮やかに塗る市民ら=9日午後3時ごろ、八戸市
今春閉店した三春屋前のタイルを色鮮やかに塗る市民ら=9日午後3時ごろ、八戸市

今春閉店した八戸市十三日町の老舗百貨店・三春屋前で8、9日、敷き詰められたタイルに色を塗るワークショップが開かれた。集まった市民らは、衰退が進む中心街が活性化するよう願いを込めながら、思い思いにチョークでデザインした。

 市十三日町商店街振興組合と建築事務所「スタジオ ミキックス」(同市)が手がける「旧三春屋おめかし計画」の一環。9月下旬には、現在バスの待合所として利用されている正面玄関のガラスをフィルムでカラフルに加工するなど、“おめかし”に向けて着々と準備を進めてきた。

 ワークショップには、2日間にわたって多くの家族連れらが参加。タイルを好みの色に塗ったり、イラストを描いたりして“落書き”を楽しみ、9日午後に完成させた。組合は今後、この場を活用したイベントの開催も視野に入れる。

 三春屋の元従業員でもある祖母と訪れた市立町畑小4年の月舘柊飛君(9)は「頑張って色塗りをしたので、みんなに見てもらいたい」と笑顔を見せた。

 三春屋が営業を終えて10日でちょうど半年。人出の減少や相次ぐ閉店で、中心街は依然として厳しい状況にある。

 ミキックス代表の高砂充希子さん(34)は「予想を上回る参加人数だった。これからも、多くの人が交わる場所になってほしい」と期待した。

 
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