Free見慣れた風景に親近感 三戸でロケ、「日本一の晴れ男」上映会

映画上映後にあいさつする黎地フィルムのメンバーと三戸高放送局の貝守竜哉さん(左から2人目)
映画上映後にあいさつする黎地フィルムのメンバーと三戸高放送局の貝守竜哉さん(左から2人目)

全国各地の大学生らが参加する映画団体「黎地フィルム」(山崎すがら代表)は9月24日、三戸町でロケ撮影をした映画「日本一の晴れ男」の上映会をジョイワーク三戸で開いた。約100人の来場者が見慣れた風景で展開される「SF哲学ミュージカルコメディー」を楽しんだ。

 黎地フィルムは今年3月に同町で撮影を行い、町民もエキストラとして参加した。上映時間は73分。能天気な大学生が、長雨に悩む大学教授に「自分は晴れ男だ」とうそをついたことで展開していく。

 来場者は二転三転する物語を興味深そうに観賞。青森県立三戸高放送局がロケの様子を記録したドキュメンタリーも続けて上映された。

 エキストラ出演した同町の佐藤彩乃さん(33)は「知っている景色が出てきて親近感が湧いた。三戸で撮影をしてくれたことがうれしい」と感想を語った。

 山崎代表は取材に「クラウドファンディングで資金を調達し、町の皆さんの応援も得て完成した。自分たちだけでなく、多くの思いが詰まった作品だ」と強調。今後、東京都内や山崎代表の出身地である岐阜県などでも上映するという。

 三戸高放送局の貝守竜哉さん(17)は「映画撮影の現場を知る貴重な機会だった。自分たちでドラマを作る際の参考にもなった」と話した。

 
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