Freeコンニャク疑似餌、大幅改良 開発の八戸水産高生手応え

開発中のワームを使って試し釣りをする生徒ら
開発中のワームを使って試し釣りをする生徒ら

青森県立八戸水産高の海洋生産科はアブラメ(アイナメ)釣り用の疑似餌の開発を進めている。3年生7人が7日、八戸市鮫町の恵比須浜漁港付近で改良した疑似餌を使い、試し釣りを行った。強風で波が高かったせいか釣果はなかったが、生徒らは耐久性の向上に好感触を得た。

 同科が階上町と連携して2年前から取り組んでいるアブラメブランド化推進事業の一環。製作しているのはワームと呼ばれる疑似餌。一般的なプラスチックやラバー製と違い、コンニャクを素材に選んだのが特徴。釣り針から外れたり、ちぎれたりしても海洋汚染につながる可能性が低い。

 8月末には、釣り具開発・販売会社のビッグオーシャン(六ケ所村)と懇談会を開き、試作品の欠点や改善点についてアドバイスを受けた。助言を踏まえて製作した最新版は、こんにゃく粉の分量を増やし、弾力を持たせて強度を高めたほか、生き餌の動きに近づけるよう形も変えるなど大幅な改良を加えた。

 釣りはさおの動かし方などを工夫しながら、約1時間行った。ワームが以前より長持ちする傾向が確認され、生徒たちは実用化へ手応えを感じた様子。舘山愛理さんは「私たちが作ったワームで魚が釣れたら、アブラメのブランド化に一歩踏み出せると思う」と明るい表情を見せた。

 10月には、さらに改良したワームを使い、階上沖で試し釣りを行う予定。

 
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