Free巧みな話術、観客沸かす 林家たい平さんら出演 八戸で落語三人会

巧みな話術で会場を沸かせた林家たい平さん=25日、八戸市公会堂
巧みな話術で会場を沸かせた林家たい平さん=25日、八戸市公会堂

落語家の林家たい平さんらによる「落語三人会」(デーリー東北新聞社主催、アート&コミュニティ共催)が25日、八戸市公会堂で開かれた。出演者は巧みな話術で、約600人の来場者を楽しませた。

 公演は、たい平さんの長男さく平さんの落語で幕開け。続いて春風亭一之輔さんが、間の抜けた泥棒見習いが登場する「鈴ケ森」、瀧川鯉斗さんが滑稽な不倫ばなし「紙入れ」の演目を披露した。

 たい平さんは「笑点」の話題を枕に、酒が話に出てくる「猫の災難」を演じた。途中で八戸市の地酒「陸奥八仙」「陸奥男山」を何度も登場させ、「これだけ言ったら誰か贈ってくれねえかなあ」と冗談を飛ばし観客を沸かせた。はなしの後には夜空を彩るスターマインを口笛や床をたたくなどして見事に表現。会場は盛大な拍手に包まれた。

 初めて落語を見たという八戸市の会社員宮川裕子さん(44)は「いつの間にか話の中に引き込まれた」と興奮気味。夫の会社員利明さん(59)は「久しぶりに見たが、やっぱり落語っていいなと思った」と語った。

 
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