Free犠牲者弔い、平和の誓い新た 八戸・蕪嶋神社で「稲木」追悼慰霊祭

鎮魂歌を歌い、平和を誓う参列者
鎮魂歌を歌い、平和を誓う参列者

太平洋戦争末期に八戸港で米軍機の攻撃を受けて沈没した、旧日本海軍の海防艦「稲木」の戦没者追悼慰霊祭が9日、八戸市の蕪嶋神社で行われた。地元関係者約50人が、犠牲者29人を弔うとともに、平和の誓いを新たにした。

 同神社によると、稲木は1945年8月9日早朝、同港でグラマン戦闘機の部隊に急襲された。集中砲火を浴びながらも、3時間にわたり応戦、「八戸の盾」となって市街地の空爆被害を軽減したとされる。

 慰霊祭には地元の海上自衛隊関係者や周辺住民が参列。自衛隊OBらによる稲木をしのぶ鎮魂歌などがささげられ、犠牲者の霊を慰めた。

 野澤俊雄宮司は、青森県外に住む遺族が高齢となり、足を運べなくなりつつあることを説明。「地域で慰霊祭を続けていきたい。地域の方や平和の尊さを思う方に参加いただければ」と話した。

 
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