Free【新型コロナ】7月感染者2万6481人 青森県内、過去最高3月の倍

青森県内保健所管内別の7月感染者数
青森県内保健所管内別の7月感染者数

青森県内の7月の新型コロナウイルス感染者数は、本紙集計で累計2万6481人に上り、月ごとの集計で過去最多となった。これまで最高だった3月の2倍近くに上り、より感染力の強いオミクロン株の派生型BA・5への置き換わりによる「第7波」が顕著となった。特に八戸市や上十三保健所管内など、県南地方を中心に感染者が急増。重症化事例が少ないとはいえ、医療機関では手術の延期や診療制限を余儀なくされるなど、感染拡大の影響が出始めている。今後、祭りやお盆などで人流の増加が予想される中、感染を防ぐには個人レベルの対策の徹底が鍵となる。

 県内では7月12日から連日のように1日当たりの感染者数が過去最多を更新し、20日以降は25日を除く全公表日で千人を超えた。

 保健所管内別に見ると、八戸市が1万25人で県内唯一、1万人を突破。次いで上十三3956人、青森市3632人、弘前3591人と続いた。中旬は県南地方の増加が目立ったが、下旬にかけて県内全域に感染が広がっている状況だ。

 クラスター(感染者集団)は計114件発生。このうち高齢者施設は32件、医療機関は17件だった。県などによると、高齢者や医療従事者はワクチン接種時期が早かったため、予防効果が弱まっていることも影響しているとみられる。

 県全体の病床使用率は50~60%台で推移し、特に八戸圏域や上十三圏域では70%台に達する日もあった。ただ重症者は少なく、県は「必要な人に医療を提供できており、すぐに逼迫(ひっぱく)する状況ではない」との認識を示す。

 ただ、感染者が増えれば重症者の増加も懸念され、予断を許さない状況は続いている。既に入院制限や手術延期などの対応を取る医療機関もあり、県感染症対策コーディネーターの大西基喜医師は「ピークは見通せず、このまま感染者が増え続けると、一般の診療も厳しくなるのは避けられない」と警戒を強める。

 県は基本的な感染対策の徹底を呼びかけた上で、「高齢者や基礎疾患がある人と接触する際は十分に注意し、必要に応じて、県の無料検査なども活用してほしい」としている。

 
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