Free草取り唄と踊り、3年ぶり公開披露/五戸町連合女性会

「田植え・田の草取り踊り」を披露する会員
「田植え・田の草取り踊り」を披露する会員

五戸町連合女性会(赤坂きよみ会長)が伝承に努める、明治天皇行幸展覧記念行事「田植え・田の草取り唄と踊り」が17日、町立公民館で開かれた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、公開で行われたのは3年ぶり。会員らは当時に思いをはせながら踊りを奉納し、五穀豊穣(ほうじょう)を祈願した。

 明治天皇は1876年7月12日、東北地方を巡幸した際、同町川原町地区の水田で、地元の若者が唄に合わせて農作業する様子を視察した。1935年に踊りが付けられ現在の名称になった。戦後、一時途絶えたものの78年に同会が復活させて現在に至る。

 伝統の編みがさ「五戸バオリ」や赤い前掛けなどを身に着けた会員15人が登壇し、唄や踊りをゆったりとした動作で披露した。

 本紙文化面で連載「『北』のまなざし」を執筆する、米国アトランタ補習授業校校長の小泉敦さん(同町出身)がまとめた唄と踊りの歴史も読み上げられた。

 
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