Free八戸聾学校に佐々木さん凱旋 デフリンピック陸上男子100「金」

子どもたちと記念写真を撮影する佐々木琢磨さん(中央)
子どもたちと記念写真を撮影する佐々木琢磨さん(中央)

今年5月に行われた聴覚障害者の国際総合スポーツ大会「デフリンピック」の陸上男子100メートルで、日本人初の優勝を果たした佐々木琢磨さん(28)=五戸町出身、仙台大職員=が15日、母校の青森県立八戸聾学校を訪れ、大会での活躍を報告した。小、中学部の児童、生徒15人は同校が輩出した「ヒーロー」に熱い視線を送った。

 佐々木選手は2017年の前回大会でも、400メートルリレーで金メダルを獲得。2大会連続で県民に感動を与えたとして、13日には県民栄誉賞と県スポーツ栄誉賞をそれぞれ受賞した。

 報告会では、佐々木さんが手話を使い、19歳で初めて大会に臨んでから、挑戦を続けてきた過程を回想。頂点に立った喜びを表しながら、次の大会でも完全勝利を目指すと誓った。さらに、「障害とは『個性』の一つ。みんなにも才能がある」とエールを送った。

 子どもたちを代表し、5年の平野陽輝君(10)は「走りがパワーがあってかっこよかった。これからも100メートルで金を取り続けてください」と先輩を激励した。

 
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