天鐘(6月8日)

「ああ余は着のみ着のまま家も蔵書もなき身と…」。昭和20年3月10日の東京大空襲で、麻布の自宅と蔵書の全てを失った作家永井荷風の慨嘆(がいたん)(『断腸亭(だんちょうてい)日乗(にちじょう)』)である。特に灰燼(かいじん)に帰した蔵書の喪失.....
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