Freeいっぱいの海水、協力して運搬 階上・道仏小で塩作りスタート

海水をバケツリレーで運ぶ児童
海水をバケツリレーで運ぶ児童

階上町立道仏小(小野隆雄校長)の3年生21人は10日、同町の小舟渡海岸で本年度最初の塩作り体験を行った。児童は心地良い海風に吹かれながら、海水約210リットルを協力して運搬。海の恵みが凝縮された塩作りへ期待を膨らませた。 

 旧小舟渡小が続けてきた「俺たちの塩」作り活動を、統合先の道仏小が昨年に続き実施。海の豊かさに触れながら、生活に欠かせない塩が完成するまでの過程を体験する。 

 児童は地元で製塩を続ける佐京剛さん、町職員らの指導の下、陽光を反射する海に歓声を上げ、バケツリレーでリズム良く海水をくみ上げた。その後、リヤカーを使い、声をかけ合いながら旧小舟渡小まで運んだ。 

 1年生の時に旧小舟渡小に通っていた磯崎明衣夏(めいか)さん(8)は「また小舟渡で活動できてうれしい。完成するのが楽しみ」と笑顔。長根眞弥君(8)は「重いリヤカーを運ぶのは大変だったけど頑張れた。アイスなどいろんな食べ方をしてみたい」と話した。 

 今後は佐京さんが海水を20リットルほどになるまで煮詰め、結晶化を進める、せんごう作業などを児童と共に行う予定。

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