Freeニンニク包装に新聞紙活用 三戸のよしだや、環境に配慮

ニンニクを入れた新聞紙袋を持つ吉田清華社長(同社提供)

三戸町でニンニクの栽培や販売を手がける「よしだや」(吉田清華社長)が今年2月、ニンニクの包装をプラスチック製ネットから新聞紙で作った袋に変えた。町内の社会福祉法人の協力を得て、福祉施設利用者がリハビリを兼ねて袋を製作している。吉田社長は「他業種とメリットを共有しながら環境に配慮していけたら」と意気込む。

 よしだやは町内の畑や施設の水耕栽培でニンニクを生産し、インターネット販売で全国各地に発送している。2021年には農畜産物の安全性を示す国内規格「JGAP」認証を取得した。

 同認証は食品や労働の安全のほか、環境保全など持続可能な経営に取り組む産地に与えられる。吉田社長は「生産現場だけでなく出荷の工程でも環境に配慮した取り組みができないかと考え、保存方法として推奨していた新聞紙の活用を思いついた」と話す。

 最初からニンニクを新聞紙の袋に入れて発送すれば、購入者はそのまま冷蔵庫に入れて保存でき、ネットを廃棄する必要がなくなる。ただ、袋は一つずつ手作りする必要があり、大きな負担増が想定された。

職員と一緒に新聞紙を折って袋を作る、老人保健施設ほほえみ三戸の利用者=4月27日、三戸町
 そこで製作協力を依頼したのが、町内の社会福祉法人仁正会(諏訪内三千雄理事長)だった。社員の祖母が仁正会の福祉施設「老人保健施設ほほえみ三戸」を利用しており、手作業をリハビリに取り入れていることを聞いていた。相談を受けた諏訪内理事長は「新たなリハビリ方法になるし、脱プラスチックや古新聞の廃棄量減につながる。いいチャレンジだ」と協力を決めたという。

 利用者は新聞紙を折り、のり付けして袋を作る作業を担っている。よしだやは、その袋にニンニクを入れて封をし、段ボールに入れて発送している。

 購入者の反応は上々のようで「すぐに保存できるし、『ご当地新聞を読める』と好評だ」と吉田社長。今後へ向け、「取り組みを継続し、環境に配慮する動きがさらに広まっていけば」と力を込めた。

お気に入り登録