Free沈没した観光船発見 北海道・知床の現場海域

 観光船「KAZU 1」(知床遊覧船のホームページから)
 観光船「KAZU 1」(知床遊覧船のホームページから)

北海道・知床半島沖で乗客乗員26人が乗った観光船「KAZU 1(カズワン)」=19トン=が遭難した事故で、海上自衛隊が29日、現場海域を水中カメラで調べた結果、沈んでいるカズワンを確認した。不明者が船内に取り残されている恐れもあり確認を急ぐ。事故では14人が死亡、12人が行方不明となっている。

 海上保安庁などによると、不明者を捜索している船の水中音波探知機(ソナー)に、カズワンから救助要請があった「カシュニの滝」付近の海中で船体らしき反応があった。

 現場海域周辺は岩礁や浅瀬が多いほか、海底の地形も複雑。沿岸部の水深は数十メートル程度だが、沖に出れば100メートル以上になるところがあり、すり鉢状に急に深くなる場所もある。

 カズワンは23日午前10時ごろ、斜里町のウトロ港を出た。午後1時15分ごろ、北東約27キロのカシュニの滝付近で「船首が浸水している」と第1管区海上保安本部(小樽)に救助を要請。同2時ごろ、運航する知床遊覧船(斜里町)に「30度ほど傾いている」と連絡後、音信が途絶えた。

 
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