Free初監督長編「自分の支えに」 のんさん映画、久慈で特別上映

トークショーで作品への思いを語ったのんさん
トークショーで作品への思いを語ったのんさん

久慈市とゆかりのある女優のんさんが脚本、監督、主演を務めた映画「Ribbon」が23日、市文化会館アンバーホールで特別上映された。上映後のトークショーで、のんさんは「新型コロナウイルス禍で、芸術やエンタメの優先順位がどんどん低くなっていくのを、ひしひしと感じていた。学生の悲しみも救われるべきだと思った」と力を込めた。

 のんさんは、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」や映画「星屑(ほしくず)の町」でヒロインを演じた。ロケ地となった同市との交流を続けており、自身のアート作品を寄贈するなどしている。

 「Ribbon」は2月25日に全国公開され、デジタル配信もされている。コロナ禍で卒業制作展が中止となった美大生が青春や未来を奪われ、いろいろな感情が渦巻く様子を表現。友人との再会などをきっかけに絵と向き合い、未来をこじ開ける姿を描いた。

 のんさんはトークショーで、配役や撮影について秘話を披露し、初めて監督として臨んだ劇場長編作品を「これから自分自身も活動していく上で、この作品を撮れたことが自分の支えになっている」と評価した。

 特別上映会は「Ribbon」フィルムパートナーズと、久慈市など市内3団体の女性職員が立ち上げた「KUJI×Ribbonプロジェクト」が主催。市民ら280人が作品を鑑賞し、のんさんとの交流を楽しんだ。

 
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