Free二戸駅前に新公民館完成、4月1日開館 住民待望の交流拠点に

二戸中央コミュニティセンターの完成を祝ってテープカットする関係者(写真上)鏡付きの開放的な交流室。体を動かすサークル活動や会議などで幅広く活用できる
二戸中央コミュニティセンターの完成を祝ってテープカットする関係者(写真上)鏡付きの開放的な交流室。体を動かすサークル活動や会議などで幅広く活用できる

二戸市が二戸駅周辺の土地区画整理事業に伴い、石切所地区に整備を進めてきた新公民館「二戸中央コミュニティセンター」が完成し30日、落成式が行われた。近くの旧石切所公民館に代わる施設で、長嶺地区の中央公民館(31日で廃止)の機能も集約。まちの玄関口である駅前に、住民待望の新たな交流拠点として4月1日に開館する。

 新公民館は木造平屋で、延べ床面積は約600平方メートルと旧石切所公民館の約1・4倍の広さ。総工費は2億8499万円。

 最も広い交流室には、ダンスや軽体操などのサークル活動で利用しやすいように鏡を設置。大人数の会議にも対応可能だ。ほかの交流室は可動式の間仕切りにより、用途に応じた使い方ができるようにした。一室には電子ピアノも置いた。

 カウンター席があるフリースペースや、少人数向けの多目的室、調理室も整備。災害時にかまどとして使用できるベンチやマンホールトイレ、非常用発電機などを設け、避難所としての機能も充実させた。

 落成式には、市や施工業者らの関係者約30人が出席。テープカットを行い、施設の完成を祝った。

 藤原淳市長は「二戸駅前のまちづくりが大きく動く中、地域との一体的な取り組みが何より大切だ。地元に愛され、さまざまな住民の活動を育む施設となるよう願う」とあいさつした。

 施設の愛称は、市民から公募した126件の中から「にこランス」に決定。考案したのは市立福岡中1年の秋元悠眞さんで、利用者がにこにこ笑顔で集まる場所になってほしいとの願いと、二戸の玄関口に位置するという意味で英語の「エントランス」を重ねた。

 式典後、出席者は施設に入り、真新しい設備を見学。開放的なウッドデッキに出て、雄大な大崩崖(おおほうがけ)など周辺の景色も楽しんでいた。

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